実際の事件を元に、映画がつくられることがある、ということはご存知だろう。
今回は邦画に限定し、実際の凶悪事件を元に作られた14本の映画を紹介する。
ムコQ
実際の事件が元ネタの映画って、ドキュメンタリーみたいでゾクゾクしますよね…
実際の事件が元ネタの映画は、緊迫感満載な展開と、犯人の感情、起こしてしまう過ちまで、一連のストーリーを間近で見ることができる。
若干の創作が入っているものもあるが、これから紹介する映画は、凶悪事件が結構リアルに描かれているものが多い。閲覧注意である。
実際の事件が元ネタの映画1:薄化粧
https://eiga.com/movie/34879/ より
映画の解説
ある時から人生の歯車が狂ってしまった主人公。妻子を殺した上に、刑務所を脱走した主人公の、手に汗握る逃亡生活を描いた作品。
ムコQ
元ネタになった事件:別子鉱山社宅爆破事件
https://userweb.shikoku.ne.jp/mineral/yamane-e5.htm より
- 愛媛県新居浜市の社宅で起きた爆破事件と、母子殺害事件
- 犯人は、脱獄した末に再逮捕される
実際の事件が元ネタの映画2:復讐するは我にあり
https://www.pintscope.com/column/fukusyu/ より
映画の解説
妻と子供を置いて逃走をしている主人公の正体を知ってなお、旅館の女将は彼を庇い逃走の手助けをする。しかし主人公は、口封じのために、愛した女将と母親までも殺害してしまう。
この映画は、日本各地で五人を殺し、詐欺と女性関係を繰り返した主人公の、生いたちから死刑執行までを描いた作品。
元ネタになった事件:西口彰事件
https://izuru5222.net/furukawaruriko-bakuhoufuraidee-8097 より
- 高度経済成長期に起きた連続殺人事件
- 犯人の西口は逃亡生活中、弁護士や大学教授になりすまして、接触した旅館の女将などと親密な関係を築いていた
実際の事件が元ネタの映画3:丑三つの村
https://www.amazon.co.jp/ より
映画の解説
村一番の秀才として、周囲の人々から尊敬されていた主人公が、医者に「結核」と診断される。
その事によりのけ者にされ、主人公は怒りに任せ無差別殺戮に走ってしまう…。
この映画は、津山事件という前代未聞の大量殺人が、”なぜ起きてしまったのかを明らかにする”ということに重きを置いており、その方法として、犯人(主人公)を取り巻く女性たちとの濃厚な関係にフォーカスしている。
元ネタになった事件:津山事件
https://showa-g.org/photos/view/423 より
- 昭和13年に怒った、死者30名・重軽傷者3名という日本の犯罪史上前代未聞の殺戮事件
- 「津山30人殺し」と呼ばれ、全国を震撼させたが、犯行後に犯人が自殺したため被疑者死亡で不起訴となった
実際の事件が元ネタの映画4:愛のコリーダ
YouTube より
映画の解説
この映画は、「愛する男と一緒に居たい」という純粋な娘の情念が、刃物を持たせる事態を招いてしまうという、男女の愛の極致を描いている。
性交場面は無修正で、芸術か、猥褻か、表現の自由か、をめぐって裁判事件にまで発展した問題作。
元ネタになった事件:阿部定事件
https://twitter.com/polipofawysu/status/992987124541472770 より
- 情交中に愛人を絞殺し、陰部を切り落としてその場から逃亡
- 逃亡中も、切り落とした陰部を肌身離さずに持っており、逮捕された際「これは一番可愛い大事なものだから、誰にも触れさせたくなかった」と供述した
ムコQ
意外と同情的な見方もあって、定は当時、異常なまでの人気を博したんだ!
驚きである。
実際の事件が元ネタの映画5:天国の駅
http://blog.livedoor.jp/sinumadeni-mitaieiga/archives/13368744.html より
映画の解説
この映画は、二人の夫を殺し、戦後初の女死刑囚となり処刑された、ひとりの女の半生を描いている。
元ネタの実際の事件の犯人は、主演の吉永小百合とは似ても似つかない外見で、当時の捜査員にも色仕掛けを使うような、とんでもない女性だったとの事。
元ネタになった事件:ホテル日本閣殺人事件
http://sharetube.jp/article/13818/ より
- 事件の舞台は栃木県の那須塩原温泉
- 別の窃盗事件で捕まった男が、過去に、ホテル日本閣の経営者女性と共同殺人を行ったことを吐露
- ホテル日本閣の経営者女性は、野望を成し遂げるために、元経営者と前夫を殺害していた
- 逮捕された女性は、戦後初となる女性死刑囚となり、処刑された
実際の事件が元ネタの映画6:冷たい熱帯魚
amazon より
映画の解説
この映画は、人間の狂気と極限の愛を描いたサスペンスで、実話をストーリー的に追うというよりかは、犯人を中心とした様々な人間模様を生々しい描写で赤裸々に表現している。
ストーリーとしては、小さな熱帯魚店を営む主人公の娘が起こした万引き事件をきっかけに、主人公は、あろうことか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていってしまい、、、といった具合である。
元ネタになった事件:埼玉愛犬家連続殺人事件
https://www.asagei.com/excerpt/83971 より
- 犬の繁殖場の建設で1億4千万の借金を抱えた犯人らは、ペットブームを背景に、繁殖犬を法外な値段で売り付け、トラブルになった客を複数名殺害した事件
- 犠牲者は30人以上とも言われるが、殺害後の処理に手が込んでいた為、捜査は難航した
- 共犯者が「遺体はバラバラにして燃やし、灰にしてから川に捨てた」と自供し、主犯らが逮捕された
実際の事件が元ネタの映画7:日本で一番悪い奴ら
amazon より
映画の解説
この映画は、「日本警察史上最大の不祥事」との呼び声の高い「稲葉事件」を題材に描いた作品。
北海道警察の刑事が、裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様がとても恐ろしい。
ムコQ
これが実話だと思うとかなり怖い作品だよ、、。
元ネタになった事件:稲葉事件
ムコQ
- 北海道県警の警部が、覚せい剤取締法違反などで逮捕された事件
- 稲葉警部主導の下、「泳がせ捜査」と称し覚醒剤130キロ、大麻2トンを密輸したとされている
- 覚醒剤を売りさばいていた捜査協力者の告発により発覚し、警察組織の問題に発展した
実際の事件が元ネタの映画8:凶悪
https://eiga.com/news/20130329/11/ より
映画の解説
この映画は、雑誌ジャーナリストが、死刑囚の告発を元に未解決の殺人事件を暴いていく過程を綴った「凶悪 ある死刑囚の告発」というノンフィクション小説を映画化したもの。
東京拘置所で、ある死刑囚を取材中の雑誌ジャーナリスト。死刑囚から、事件には「先生」と呼ばれる首謀者がいる告白を受ける。雑誌ジャーナリストの男性が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになり、、。
元ネタになった事件:上申書殺人事件
https://ameblo.jp/gsf1000/entry-12317409557.html より
- 死刑判決を受けて上訴中だった元暴力団組員の男が、自分が関与した複数の事件の上申書を提出
- 上申書内で、「実際は、不動産ブローカーの男が3件の殺人事件の首謀者だ」として告発した
- 不動産ブローカーの男は、周囲から”先生”と慕われるほど人望が厚かったが、金のために犯行を実行したことが発覚し、逮捕された
実際の事件が元ネタの映画9:八日目の蝉
amazon より
映画の解説
この映画は、実際の事件とストーリーが少し異なるが、犯人の心情風景的に見ればかなり似ている作品。
ムコQ
主人公の母親は、自らが母親になれない絶望から、不倫相手の子供を誘拐し我が子として育てる。4歳になった主人公は、育ての母親が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。
やがて主人公はお腹に子を授かるが、その相手もまた家庭を持つ男で、、。
元ネタになった事件:日野OL不倫放火殺人事件
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20170707-00073039/ より
- OLが不倫関係にあった会社の上司宅を放火し、上司の子供2人が焼死した事件
- 犯人の女性は、上司の子供を二度身籠もるも、どちらも中絶している
実際の事件が元ネタの映画10:ヒーローショー
amazon より
映画の解説
1人の女性を巡り三角関係で対立していた2人は、ヒーローショーの敵役とヒーロー役。
ある日、恋人を寝取ったことをきっかけに2人は舞台上で殴り合いを始めてしまう。その後、2人はお互い悪友を集め、報復を狙うも、、。
元ネタになった事件:東大阪集団暴行殺人事件
http://2ch771.cocolog-nifty.com/ より
- 元々の発端は、1人の女性を巡る三角関係の恋愛対立
- しかし各々が元自衛隊や元武闘派連中を呼び込み、事態は大事件化、集団暴行殺人事件にまで発展した
実際の事件が元ネタの映画11:恋の罪
https://matome.naver.jp/odai/2140902940059823001/2144393695552068403 より
映画の解説
ムコQ
東京・渋谷区のラブホ街で死亡した1人の女性。
この事件を軸に、過酷な仕事からか愛人を作り葛藤する刑事、夜の街で体を売る大学助教授、道を踏み外してしまう平凡な主婦の3人の女性の生きざまを描いた映画。
元ネタになった事件:東電OL殺人事件
http://kouhou999.hatenablog.com/entry/20150624 より
- 殺害されたのは東京電力の美人社員で、夜は渋谷で客をとる娼婦だった
- エリートキャリアウーマンの特異な私生活が、謎を深くした殺人事件で、いまだに未解決事件とされている(この事件で15年間冤罪で捕まっていた外国人は、DNA鑑定により無罪が証明され、2012年に釈放されている)
実際の事件が元ネタの映画12〜13:完全なる飼育シリーズ
amazon より
映画の解説
「ここではないどこかに逃げ出したい」そう思っていた女子高生が、犯人に拉致監禁されたことで、恋愛に近い感情を持つに至っていく、危ない純愛を描いたコメディ。
元ネタになった事件:女子高生籠の鳥事件
- 中年男が、女子高生を拉致
- 2人の同棲生活は半年にも及び、犯人が逮捕された後で女子高生が犯人の男性を庇う証言をしたことで知られる
- ストックホルム症候群の実例として有名な事件
実際の事件が元ネタの映画14:愛の病
http://ainoyamai-movie.com/pc/index.html より
映画の解説
この映画は、出会い系サイトで知り合った男を貢がせ、さらには強盗殺人をするように仕向けた恐ろしい女性を描いた官能サスペンス。
元ネタになった事件:和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件
- 出会い系サイトで知り合った男女2人が起こした強盗殺傷事件
- 女は、実行犯の男のことを金を貢がせるための存在としてしか思っておらず、数々の犯罪を指示して金を貢がせた
- 5件の窃盗罪、強盗殺人、死体損壊・遺棄、銃刀法違反、建造物侵入など、多くの余罪が明らかとなった
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