ーー「小学生同士が遊んでいた際に発生した、不幸な”事故”」として報道された、高知県小学生水難事故。
驚くべきことに、一緒に遊んでいた4人の他の児童は、沈んでいく優空くんを見ていながらも、一切通報などはせず全員帰宅したのだった。
この日何が起き、何故一人の尊い命が奪われてしまったのか。事故発生からの時系列を追いながら、不審な点をまとめていこう。
高知県小学生水難事故の概要
令和元年8月22日、高知県南国市に住む小学2年生の岡林優空くんが行方不明になり、翌23日に下田川にて遺体で発見された。
警察は、肺の様子や遺体の外傷を確認し水難事故と断定したが、一緒に遊んでいたとされる小学1年生〜5年生の児童4人の証言に食い違うところがあることや、その他不可解な点が多く残されている。
事件の報道内容についてはコチラ。
⬜️ 溺れて他界した小学生のお父さんがツイッターで思いを吐露
友人4人が川に沈んでいく友人を見て、怖くなって立ち去ってしまった…このニュース、ほぼすべての報道機関が痛ましい事故として報じているが、父親はその報道に違和感、真相究明をするべく世間に情報を求めているhttps://t.co/utDyNHUtdC— フィフィ (@FIFI_Egypt) September 5, 2019
高知県小学生水難事故発生からの時系列
岡林優空くんが家から外出。
最初3人で遊んでいたところに、優空くんともう一人が合流し、小学1年生〜5年生の児童5人で川で遊んでいた。
この40分間に、優空くんが溺れた可能性が高いと言われている。
一緒に遊んでいた4人の児童たちが帰宅。しかしその後も、何度か現場の下田川へ戻る児童の姿が目撃されている。
優空くんの父親が周辺の捜索や聞き込みを開始した。
優空くんと一緒に遊んでいたと思われる児童の家を訪ね、優空くんの行方を尋ねるも、全員「知らない」と回答。
それを受け優空くんの父親は、警察に捜索願を提出。高知東署が捜索を開始した。
下田川より500mほど離れた山側で、優空くんの自転車が発見された。
下田川の堤防付近で、優空くんのサンダルと図鑑が発見された。
川に溺れた可能性が高いとの事で、消防による下田川堤防付近の捜索が開始された。
優空くんの父親による聞き込みでは「知らない」と答えていたが、警察による聞き込みで、優空くんと遊んでいた児童4人全員が「優空くんは下田川で一人で服を着たまま図鑑を持って川に入った」と証言。
しかし、児童4人の証言には食い違いがある。※児童4人の詳しい証言については後ほど
下田川で、優空くんが発見されたが、病院に搬送されたのち死亡が確認された。
その数分後、警察は事件性無しと判断し、遺族に「一人でラッコ泳ぎしている最中に起きてしまった事故」と説明。
新聞やニュースにて「友人と川で遊んでいた際に行方不明となり、翌日に死亡が確認された」と報道された。
優空くんの告別式が執り行われた。
優空くんの父親が、一緒に遊んでいた児童4人にもう一度事故当日の話を聞いたところ、証言が再度変わった。
高知県小学生水難事故の4人の児童による証言
優空くんのお父さんと警察は、4人の児童に対し、計3回証言を聞いている。
時系列順に証言を見ていこう。
一緒に遊んでいた4人の児童の証言(一回目)
以下の一回目の証言は、8月22日19時30分頃、優空くんのお父さんに「優空が帰ってこないが知らないか」と尋ねられた際の返答だ。
児童A〜D「知らない。」
一緒に遊んでいた4人の児童の証言(二回目)
以下の二回目の証言は、8月22日21時20分頃、警察による聞き込みに対する返答だ。
児童A〜D「優空くんは下田川で、一人で服を着たまま、図鑑を持って川に入った」
児童A〜C「優空くんは”助けて、助けて”とこっちを見ながら叫び、20m下流に流された」
児童D「ラッコ泳ぎしながら沈んでいった」
児童A〜D「優空くんが沈んでいくのを見て怖くなり、誰にも言わずに家に帰った」
児童?「優空くんの自転車に乗って帰った」
一緒に遊んでいた4人の児童の証言(三回目)
以下の三回目の証言は、8月23日優空くんの告別式後、お父さんに「もう一度話を聞きたい」と、尋ねられた際の返答だ。
児童A〜C「5人全員が川に入って遊んでいた。優空くんはラッコ泳ぎをしていて溺れた」
児童D「仰向けになりラッコ泳ぎをしているようだった」
児童A〜D「優空くんが沈んだ後、全員で靴や本をどうするか相談した」
児童A〜D「各自自分の自転車で家に帰り、うちの一人が優空くんの自転車に乗って山側に行った」
児童A〜D「優空くんが沈んだ時間は15時20分頃だった」
高知県小学生水難事故の現場について
この事故の現場となったのは、高知県南国市の下田川。
この下田川について、近隣住民の方や優空くんのお父さんが、Twitterで「こんなところ泳ぐような場所ではない」と写真付きで訴えている。以下はTwitterからの引用だ。
- 消防隊によると、下田川の水深は1.35m
- 水の満ち引きが激しく、事故当時は雨の後でかなり増水していた可能性が高い
- 近くの石灰工場から流れ込む工業用水や、生活排水が入り混じっており、ヘドロの匂いもキツい川で、泳いで遊ぶ人など見たことない
高知県小学生水難事故の不可解な点
不可解な点1:本当に”川で泳いで遊んでいたのか”
- 優空くんは服を着たまま発見されている
- 優空くんは図鑑を大切にしていたが、これも川で見つかっている
- 優空くんは泳ぐのが苦手で、事故の数日前にやっと水に顔をつける事ができるようになったとお父さんが語っている
- 事故の現場となった下田川は、遊ぶような川ではない
不可解な点2:児童4人の食い違う証言
- 事件当日、優空くんのお父さんの「優空の行方を知らないか」という問いに対し、全員「知らない」と回答している
- 改めて事件当日に警察が聞き込みを行った際、「優空くんが一人で服を着て泳いでおり、沈んでいくのを見て怖くなって帰った」と回答している
- 優空くんの告別式後、再度優空くんのお父さんが質問した際、「全員で川で遊んでいた」と回答している
不可解な点3:児童達の謎の行動
- 優空くんが沈んだ後、児童4人は誰にも助けを求めず、家に帰っている
- 何度か現場の下田川へ戻る児童の姿が目撃されている
- 「優空くんが沈んだ後、サンダルや図鑑をどうするかを話し合った」と児童自ら証言している
- 児童の一人は、「優空くんの自転車に乗って帰った」と証言している
高知県小学生水難事故についての見解
優空くんのお父さんは、以下のように発信している。
刑事さんには“再捜査を望むなら、刑事告訴してもらえればわれわれも動けます”と言われました。でも、警察はぼくが動くまで、川の水位を測ることも、付近を通る車のドライブレコーダーの提供を求めることも、熱心にやっていないように見えた。告訴しても期待できません。
時間の経過とともに目撃情報も減ってきましたし、正直、行き詰まってきています。だからこそ、あの日一緒にいた子たちには、本当のことを話してほしい。ただ、それだけなんです
恐らく、警察があまり捜査もせずに”事故”として処理をした事自体に怒り、そして疑問を覚えているのだろう。
今後、再捜査が行われるのか。真実が明らかになり次第、随時追記する予定だ。
今回の記事は、全て岡林優空くんの父親のTwitterで公開されていた情報を元に作成しています。
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