日本の未解決事件11:パラコート連続毒殺事件
パラコート連続毒殺事件の概要
パラコート連続毒殺事件は、1985年4月30日〜11月17日の間に日本各地で発生した、主にパラコートと呼ばれる農薬が用いられた無差別毒殺事件。
自販機の受け取り口にパラコートを混入させたジュースを入れておき、自販機の客に「置き忘れの商品」と勘違いさせ持って帰らせるという手口。
模倣犯も含めた一連の事件34件のうち、13人が死亡した。
パラコート連続毒殺事件の特徴・不可解な点
パラコート連続毒殺事件の特徴・不可解な点
- 当時監視カメラもなく証拠もほとんど残っていなかったため、全て未解決で犯人は逮捕されないまま迷宮入り
- 当時使用されていたキャップは、見ただけで一度開封したものかどうか区別することが困難だった
- 除草剤であるパラコートは致死量が15ccで、当時は農協などで簡単に手に入れることができた
- 埼玉・大阪での被害が多く、犯人は一人ではない可能性が高い
この一連の事件に便乗し、東京都で3件の模倣犯による犯行や、被害に遭ったと装った自殺とみられる事件も発生している。
日本の未解決事件12:四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の概要
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は、2004年2月17日に発生した事件。
三重県四日市市のジャスコのATMコーナーで、誤認逮捕された男性が過度な抑圧により死亡した。
女性はジャスコのATMコーナーで男性にいきなり体当たりし、「泥棒!」と叫んだことで男性は周囲の3人の一般人によって取り押さえられた。
その後駆けつけた警察は、無実を主張し続ける男性に20分間制圧し続け、取り押さえられた男性は高度のストレスにより死亡した。
冤罪をでっち上げた女性は未だ行方が分かっていない。
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の特徴・不可解な点
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の特徴・不可解な点
- 警察は、女性の容疑事実を特定できないまま映像を公開した(これはグリコ・森永事件に続いて、日本犯罪史上2度目の事)
- 刑事部長が「立場上この女性は被害者・参考人にあたるので公開手配はできない」と述べており、虚偽告訴罪である女性を被疑者ではなく被害者としている
三重県警は、ホームページで事件の情報を集めたり、参考人の似顔絵の公開などもしなかった
悲惨なこの誤認逮捕死亡事件。
後に、男性遺族が「警察官の度を超えた制圧により男性が死亡した」として、三重県を相手取った損害賠償訴訟を起こしている。
名古屋高等裁判所は警察官の過失を認め、3670万円を遺族に支払う判決を下した。
”被疑者”の女性の特定は出来ず、公訴時効が成立し未解決事件となった。
日本の未解決事件13:長岡京殺人事件
長岡京殺人事件の概要
長岡京殺人事件は、1979年5月23日に発生した事件。
長岡京市内にあるスーパーでパートをしていた主婦2人が、仕事終わりに近くの竹林にワラビ採りに行ったまま消息不明となった。
その2日後の25日、竹林がある山の山頂付近で2人遺体となって発見された。
長岡京殺人事件の特徴・不可解な点
長岡京殺人事件の特徴・不可解な点
- 臓器が破裂するくらい、相当な回数殴られたとされている
直接的な死因は、主婦A(当時43歳)が絞殺による窒息死、主婦B(当時32歳)が刺殺による出血死だった - 2人の主婦は、逃げぬようにアキレス腱が切られていた
- 財布が現場に残されていたことなどから、犯人は強姦目的で犯行に及んだという見方が強い
- 主婦Aの衣服のポケットから「オワレている たすけて下さい この男の人わるい人」と鉛筆で書かれたメモ紙が見つかっているが、鉛筆は見つかっていない
事件発生現場が夜の竹林という事もあり、目撃情報などは少なく捜査は難航。
1994年5月24日に公訴時効が成立し、未解決事件となった。
日本の未解決事件14:広島一家失踪事件
広島一家失踪事件の概要
広島一家失踪事件は、2001年6月4日に発生した事件。
広島県世羅町に住む一家4人と愛犬が突然失踪し、1年後の2002年9月7日に家の近くの京丸ダムから、車ごと全員の遺体が発見された事件。
一家が所有する山に神隠しの伝説があることから、色々な憶測を呼んだ。
不審な点が多く「神隠し事件」とも呼ばれていたが、警察は一家心中として捜査しなかった。
広島一家失踪事件の特徴・不可解な点
広島一家失踪事件の特徴・不可解な点
- 一家の娘は旅行を控えており、荷造りが済んだカバンが発見されている
- さらには、そのカバンの中に旅行資金15万円が入ったまま残されており、一家の定期貯金も手つかずのままであった
一家には借金等は無かった - 携帯電話や免許証なども家に置いたままだった
- 4人はパジャマ姿で、サンダルや裸足の状態で何も持たずに家を去っており、蒸発するにしてはあまりに不自然
- 台所と廊下の電灯がついたままで、翌朝の朝食が虫除けネットをかけた状態で準備してあった
一家心中にしても動機が明らかになっていない、なんとも不可解な事件である。
日本の未解決事件15:グリコ・森永事件
グリコ・森永事件の概要
グリコ・森永事件は、1984年〜1985年に大阪で起きた事件。
食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件で、警察庁広域重要指定114号事件に指定されている。
犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから、「かい人21面相事件」とも呼ばれている。
グリコ社長誘拐事件から始まった一連の事件は、当初単なる誘拐事件と思われていたが、大手食品会社が次々と脅迫され毒入りの食品がばら撒かれた。
グリコ・森永事件の特徴・不可解な点
グリコ・森永事件の特徴・不可解な点
- 警察は「犯人は何も得てはいないということになっているため、一連の犯行の目的が何であったかが不明」としている
- 1984年9月12日に森永製菓に送りつけた脅迫状の中で、「グリコは6億円を支払った」とほのめかしている
- 一説には「脅迫を受けた企業の株価が乱高下しており、それにより利益を得た。あるいは株価の操作そのものが目的だった。」とする説もある
- 企業への脅迫状とは別に、挑戦状を警察・新聞社・週刊誌に送りつけており、「けいさつの あほども え」などと警察を挑発するような内容だった
- 犯人は1年半の間に、脅迫状と挑戦状を計144通も出している
- 毒入り食品には必ず「どくいり きけん たべたら しぬで」の紙が張られていたので、結果として毒入り食品による死者は発生していない
- 犯行の際の遺留品はとても多く、似顔絵などもあったが犯人逮捕には至らなかった
2000年2月13日、一連の全ての事件が時効を迎えた。
警察庁が広域捜査を指定した重要事件で、初の未解決事件となってしまった。
ムコQ
不可解な事件も 手品のように種が解れば 誰もが解けると思う
人間の固定観念が不可解に見させるだけだと思う。
固定観念の強い集団とは、残念ながら警察だ。
なぜならいつも正直者を育てる環境に置かれているからだ。
グリコ森永事件、井之頭公園バラバラ殺人、世田谷一家殺人事件、
など 犯人側の心理から考えればどの事件も早期解決できた。
キツネ目の男の体格いい男、近場で遺体を解体処分する理由、指紋や血痕をばら撒き犯人の血痕は別に置く、それらの意味を考えれば
皆解決できた事件なのに。
暇つぶしには丁度いいくらいの事件数と文字数でとても面白かった。ありがとう。