日本の未解決事件6:石井舞ちゃん行方不明事件
石井舞ちゃん行方不明事件の概要
石井舞ちゃん行方不明事件は、1991年7月25日福島県船引町で発生した事件。
建築業を営む石井賢一さんの長女:舞ちゃん(当時7歳)は友人らと川の字で寝ていたが、朝起きると忽然と姿を消していた。
誘拐か、それとも迷子か。
事件から10年以上経った今も、解決の糸口に繋がる情報はない。
石井舞ちゃん行方不明事件の特徴・不可解な点
石井舞ちゃん行方不明事件の特徴・不可解な点
- 舞ちゃんは一人でトイレに行くこともできない臆病な性格で、一人で外へ出ていくとは考えにくい為、当時身内の犯行が疑われていた
- 警察犬を捜査に導入したところ、車で連れ去られたことが分かった
- 家の前にボンネットを開けたまま停まる白い車の目撃証言があったが、家族の中に白い車を所有している者はいなかった
- 舞ちゃんの友人の証言で、舞ちゃんに「夜の12時に遊びに行こう」と話しかけていた男性がいたとのこと
その男性は姪の恋人で、犯人かとも思われたが、警察は「その証言は子供から無理やり引き出したもの」として捜査せず
安全なはずの家から、急に7歳の少女が行方不明となったこの事件。
事件当日、この家で暮らす大人のうち3人が外出していた。
普段は両親と寝ている舞ちゃんが、この日に限って友人たちと寝ていたのだから、犯行の日としてはもってこいだったに違いない。
警察の予想通り身内の犯行なのか、それとも…。
この事件は姪の恋人という明確な容疑者が居たのにも関わらず、未解決になった少し特殊な未解決事件だ。
詳細については、別で1本の記事にしようと思う。
日本の未解決事件7:世田谷一家殺害事件
世田谷一家殺害事件の概要
世田谷一家殺害事件は、2000年12月30日午後11時頃から翌31日の未明にかけて発生した事件。
東京都世田谷区の会社員宅で、父親(当時44歳)・母親(当時41歳)・長女(当時8歳)・長男(当時6歳)の計4人が殺害された。
隣に住む母親の実母が、翌日31日の午前中に遺体を発見し事件が発覚。
世田谷一家殺害事件の特徴・不可解な点
この事件は下記の事柄から、事件発生から現在まで、多くの注目を集める未解決事件と言える。
- 犯人の指紋や血痕など、個人を特定可能な数多くの遺留品を残している
- 子供までもめった刺しにする、残忍な犯行
- 殺害後にパソコンを触ったりアイスクリームを食べたりするなどの犯人の異常な行動が見受けられる
- 年の瀬の犯行だった
殺人の時効が撤廃されたことで、今現在も捜査は続けられている。
一刻も早い事件解決が望まれる。
日本の未解決事件8:ファンタジー号事件
ファンタジー号事件の概要
ファンタジー号事件は、1992年11月23日に発生した事件。
自称冒険家の鈴木嘉和さんが、ヘリウム入りの風船を多数つけたゴンドラ「ファンタジー号」でアメリカへ向けて出発した。
しかし2日後に連絡が途絶え、その後の消息は不明の未解決事件。
マスコミで大々的に「風船おじさん」の名で報道されていたが、行方不明になりパッタリとマスコミが報道を辞めたことで様々な噂が囁かれた。
ファンタジー号事件の特徴・不可解な点
ファンタジー号事件の特徴・不可解な点
- 鈴木嘉和さんは、同年4月に風船をつけた椅子で飛び立ち、ニュースで「不時着事故」と大々的に報道される騒ぎを2度起こしている
- この冒険は、鳴き砂(踏むとキュッキュと音が鳴る砂浜)保護を目的としており、その砂浜から飛び立つ事で鳴き砂の知名度を上げようとしていた
実際鳴き砂のある仁摩町から飛ばなければ意味がないが、琵琶湖湖畔から旅立っている
(コレに関しては、出発時に密着取材していたフジテレビが鈴木嘉和さんを煽ったのでは、と週刊文春が取り上げている) - ファンタジー号は金華山沖800km、高度2500m・時速70kmで北東へ向かっていたことが確認されており、気象庁幹部はロシアのカムチャツカ半島あたりまでは到達したのではと推測している
マスコミなどを大きく取り巻きながら起きてしまった事件。
鈴木嘉和さんは、戸籍上は現在も生きていることになっているという、少し珍しい未解決事件である。
日本の未解決事件9:悪魔の詩訳者殺人事件
悪魔の詩訳者殺人事件の概要
悪魔の詩訳者殺人事件は、1991年7月11日に発生した事件。
筑波大学助教授の五十嵐一さんが、同大学のキャンパス内で刺殺された。
悪魔の詩訳者殺人事件の特徴・不可解な点
悪魔の詩訳者殺人事件の特徴・不可解な点
- 五十嵐一さんは、サルマン・ラシュディの小説『悪魔の詩』を日本語訳していた
- 1989年2月、イランの最高指導者は「悪魔の詩が反イスラーム的である」として発行に関わった者などに対する死刑を宣告していたため、事件直後からイラン政府との関係が取り沙汰されていた
- 現場から、犯人の血痕や足跡などの事件解決の手がかりは見つかっていた
- 事件当時、東京入国管理局は筑波大学に短期留学していたバングラデシュ人学生を容疑者としてマークしていた
その学生は、事件発生の翌日に帰国していてまさに怪しかった訳だが、イスラーム諸国との関係悪化を恐れた日本政府の意向により捜査は打ち切られたと言われている - 五十嵐一さんの机の引き出しから、自身に身の危険が迫っていた事を察知していたと思われるメモが見つかっている
2006年7月11日に公訴時効が成立し、無念な事に未解決事件となった。
日本の未解決事件10:名古屋妊婦切り裂き殺人事件
名古屋妊婦切り裂き殺人事件の概要
名古屋妊婦切り裂き殺人事件は、1988年3月18日に発生した事件。
会社員の男性が愛知県名古屋市内のアパートに帰宅したところ、臨月を迎えていた妻が殺され、お腹の中に居た赤ちゃんが泣き叫んでいるところを発見し事件が発覚。
犯人の異常なまでの猟奇性が注目され、マスコミが大きく取り上げた。
名古屋妊婦切り裂き殺人事件の特徴・不可解な点
名古屋妊婦切り裂き殺人事件の特徴・不可解な点
- 犯人は妊婦を絞殺後、胎児を取り出してへその緒を刃物で切断
その後、妊婦の子宮に電話の受話器とキーホルダーを入れ、財布を奪って逃走した - 被害者の妊婦の足もとには、腹から取り出された胎児があお向けに置かれていた
- 妻は両手を縛り上げられており、首に電気コードを巻かれ絞殺されていた
しかし殺害に使われた凶器は電気コードではなく、絞殺後に見栄え的に巻かれたものだとされている - 家の異常事態に気付きながらも、夫は帰宅後にスーツから私服に着替えていた
さらに、遺体に性的暴行を受けた跡や激しく抵抗した跡がなかった事ことから、警察は最初被疑者を夫のみに絞っていた - 凶器や犯人の遺留物も見つからず、指紋も丁寧に拭き取られており、さらにはためらい傷も無かった
犯人は、かなり冷静・確実に証拠隠滅を図る事の出来た「プロの猟奇殺人鬼」と噂された
約4万人の捜査員を投入して懸命の捜査を行ったが、有力な手がかりは得られず被疑者逮捕には至らなかった。
2003年3月18日、公訴時効を迎え未解決事件となった。
ムコQ
不可解な事件も 手品のように種が解れば 誰もが解けると思う
人間の固定観念が不可解に見させるだけだと思う。
固定観念の強い集団とは、残念ながら警察だ。
なぜならいつも正直者を育てる環境に置かれているからだ。
グリコ森永事件、井之頭公園バラバラ殺人、世田谷一家殺人事件、
など 犯人側の心理から考えればどの事件も早期解決できた。
キツネ目の男の体格いい男、近場で遺体を解体処分する理由、指紋や血痕をばら撒き犯人の血痕は別に置く、それらの意味を考えれば
皆解決できた事件なのに。
暇つぶしには丁度いいくらいの事件数と文字数でとても面白かった。ありがとう。